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国立社会保障・人口問題研究所

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両性出生モデルを用いた学歴ペア別出生力の分析:センサスデータによる大規模国際比較

研究目的

 ジェンダー関係の変容が出生に与える影響は、近年における学界・政策立案の中心的なテーマの一つであり、先進国のみならず途上国からも高い関心が寄せられている。人口減少過程に入った日本においては、政策的に極めて重要なテーマであるが、科学的なエビデンスは十分とはいえない。

 今日、多くの先進・新興諸国で女性の大学進学率(又はその伸び率)が男性を上回るようになり、成年人口における学歴構成の変化が、ジェンダー関係に変容をもたらすとともに、パートナー選択や出生にも新たな行動パターンをもたらす可能性が指摘されている。先行研究においては、ジェンダーの公平性が高い国においては、女性の就業とともに高学歴化が進んでいるが、両立施策や男性の家庭参加によって高学歴女性による出生力が高いことが指摘されており、学歴はジェンダーと出生との関係を媒介する重要な変数とみられている。

 本プロジェクトでは、バルセロナ自治大学人口研究センター所長のAlbert Esteve教授及びウィスコンシン大学マディソン校社会学部のJames M. Raymo教授との共同研究により、世界60数か国のセンサス個票データを解析し、その結果を基にしたシミュレーションを行う。シミュレーションを通じて、カップルの学歴ペア別にみた出生選好の変化と学歴構成の変化が、出生力にどのような影響を与えるのかを複数のシナリオの下に明らかにし、ジェンダーと出生に関する新たなエビデンスを創出する。


研究期間

2019~2021年度