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国立社会保障・人口問題研究所

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「一億総活躍社会」実現に向けた総合的研究

研究目的

本研究では,就労が困難な若者世代,子育て世代や介護をしている世代への支援にかかる次の施策に焦点をあて,厚生労働本省所管部局と緊密に連携し,基盤となるきめ細かい知見を整理するとともに,先進事例の収集・横展開を行うことにより,効率的・効果的な政策の企画立案・実施を担保する。

①すべての子どもの未来を築く子ども・子育て支援に向けた実証研究。
子ども,子育て世帯への切れ目ない支援を展開し,希望どおりの出産・子育てを実現する施策を提言すべく,(1)平成29 年度に収集された児童相談所虐待相談記録の深刻な養育困難状況に至る条件,およびその組み合わせを分析するとともに,(2)全国社会調査個票データを用いた分析によって,社会的養護に措置、委託される者の像を相対化する分析も行う。これにより,効果的かつ効率的な支援策のあり方を検討する。

②若者世代の包摂を促す社会的支援の研究
将来に生じる可能性のある社会的リスクを,若者の雇用安定化・所得向上によって現在と将来の安定化を実現するため,近年,とくに社会的リスクが高まると予想される,1990 年前半から2000 年代前半までに十分な就職機会を得られなかった,就職不安定世代(就職氷河期世代)の生活を安定させる施策の在り方を検討する。

③中高年の活躍を支える介護基盤と介護者支援の研究
介護離職ゼロ実現にかかる施策についての基礎的資料を提示すべく,家族介護者に関する実態調査を実施し,家族介護者の負担軽減に資するサービスや支援のあり方を検討する。

④地域生活のための総合的な支援の研究
以上の3 つの事業の成果から問題となる政策的課題や,3 つの事業の対象とならない,既存の制度枠組みから外れるようなニーズ,あるいは,医療・介護サービスを含む制度横断的に支援を考える必要がある対象のニーズを把握し,政策的課題について検討する。

プロジェクトの成果

学会報告

  • 野田正人・坪井瞳・西本佳代・原田旬哉・山岡祐衣・山口季音・藤間公太・余田翔平・泉田信行「虐待相談記録の様式、記述に関する研究」日本子ども虐待防止学会第24回学術集会おかやま大会(2018年12月1日)。
  • 山邊聖士「生活の困難さの性格と拡がりー「よりそいホットライン」の電話相談記録からの示唆」社会政策学会第137回大会(2018年9月15日)。
  • 西村幸満「生活困窮者相談窓口の実態把握―利用者調査の結果から」社会政策学会第137回大会(2018年9月15日)。
  • 黒田有志弥「認知症高齢者の不法行為による損害の賠償責任と高齢者福祉」社会政策学会第137回大会(2018年9月15日)。
  • 西村幸満「社会支援のニーズと支援内容における情報― 東京23区、東京23区外、京都市のグループ・インタヴューの結果から ―」日本社会福祉学会第66回秋季大会(2018年9月9日)。
  • 藤間公太・余田翔平「一時保護後の親子分離を規定する要因――児童相談所虐待相談記録データを用いた探索的分析」第28回家族社会学会大会(於:中央大学)2018年9月9日。
  • 藤間公太・余田翔平・坪井瞳・西本 佳代・野田正人・原田旬哉・山岡祐衣・山口季音・泉田信行「児童相談所虐待相談記録についての計量分析の可能性」第66回数理社会学会大会(2018年8月30日)。